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石垣 功; 須郷 高信; 妹尾 敬次*; 岡田 紀夫*; 岡本 次郎; 町 末男
J.Appl.Polym.Sci., 27, p.1033 - 1041, 1982/00
被引用回数:120 パーセンタイル:97.55(Polymer Science)低密度および高密度ポリエチレン(LDPE,HDPE)へのアクリル酸のグラフト重合について、電子線前照射線量、モノマー濃度、反応温度および膜厚の影響を検討した。2~50Mradの線量をLDPE,HDPEに照射し、次いで30~100wt%のアクリル酸(AAc)水溶液中に、25~40Cで10分~5時間浸漬しグラフとさせた。HDPEは、LDPEにくらべてグラフト速度は小さいが最終到達グラフト率は高くなった。何れの場合も照射線量とともにグラフト速度及び最終到達グラフト率は高くなるが、高線量で飽和現象が認められた。モノマー濃度依存性では、60wt%でグラフト速度が最高値を示し、グラフト膜のモノマー溶液中での膨潤挙動と一致することが判った。温度及び膜厚依存性からも、本系グラフト反応が、AAcのPEマトリックス中への拡散速度に強く依存していることが明らかになった。